【大佛之香】
■ストーリー
流鶯樹
松白村の女性は皆美しく、肌が白い。それは松白村の水が良いためだと言われている。山から流れ下る渓流の水を、松白村の人々は一番最初に飲む。山水が肌を美しくするのだ。
燕娘の家は渓流のほとりにある。夜明け前に起きて髪を洗いに行く。石鹸を使わず、つややかな黒髪を保っている。娘たちはこっそり「山水が髪を美しくする」と噂し、次々とここへ髪を洗いに来る。村の男たちは冗談めかして言う。「仙女たちが戯れた水を飲めば、水のように美しい娘が育つ」と。
燕娘が若い頃、村の他の娘たちと同じように、花が咲き誇るような年齢で村を出て世の中を経験した。ただ一つ、他の娘たちと違ったのは、燕娘がいつも夜に働くことだった。
燕娘が村に戻ったのは三度。一度目は母親が家出をした時、二度目は父親が亡くなった時。最後の帰郷は高級車に乗ってのことで、車のガラスは不透明だったため、誰と乗り、誰と別れたのか、誰もはっきり見分けられなかった。あの時以来、燕娘は村を離れることはなかった。
二十年が過ぎても、燕娘は毎朝川辺で髪を洗い続けた。ただ、少し腰をかがめた後、すぐに背筋を伸ばして背中を叩く必要があった。通りを歩くと、男たちは粗末な茶を飲みながら呟く。「本当に美しい、白い肌だ」と。
松白村の女は決して外に嫁がない。お節介な叔母さんたちは燕娘に男を見つけて生活するよう勧めるが、燕娘はいつも笑いながら言う。「私には男がいる、ここにいる」と自分の胸を指さし、「彼は戻ってきて私を連れて行くって言うの」と。
燕娘は病に倒れ、数日で息を引き取った。村役場が遺体を引き取りに来た時、部屋には男性の写真が一枚も見つからなかった。葬儀を執り行う者が見つからず、燕娘は火葬され、壺に納められて村の霊堂に安置された。
後日、軍服を着た男が現れ、村役場に布包みを手渡すと燕娘を引き取り、渓流の対岸にある一本の真っ直ぐな松の木の下に埋葬した。
村の詮索好きな老婆が村公所に茶を飲みに来て、その男が埋葬前に壺を開けたと話した。一掴みを川に撒き、一掴みを木の幹に塗り、一掴みを包んで持ち帰ったそうだ。また、その男は背が高く、肌が白かったとも。
村公所が布包みを開けると、中には米ドルが詰まっていた。

■ノート
トップノート：アーモンド、アイリス
ミドルノート：アプリコット、ラズベリー、サンダルウッド、チャンパカ
ラストノート：ムスク、ビーバー、タバコ、サフラン

■サイズ/規格
30mL/エクストラ ドゥ パルファム

■製造国
中国

■お手入れと取り扱い注意事項
直射日光を避け、温度の安定した場所に保存してください。また、開封後はできるだけ早めに使用をお勧めします。

■発送と注文に関する情報
ご注文から通常5-7営業日以内に発送いたします。配送方法や送料については、商品ページをご確認ください。

■その他の情報
香水は個々の肌質によって香りの感じ方が異なるため、試香の上でご購入いただくことをお勧めします。 商品に関する詳細やご不明な点は、ショップのお問い合わせからお気軽にご連絡ください。